2006年05月12日

帝都革命事変(8)

奪回部隊を率いるのは北京軍区司令員(北京軍区司令)。

人民解放軍のお膝元の司令が、無能であるわけが無い。

が、この人物、ちょいと問題があった。


「ああ……我が不倶戴天の宿敵、シホ司令は今頃兵士どもによって蹂躙されているのだろうか」

拳を握り締め、涙する司令員。

「もし私が命令を出す立場にいるならば、そんなことは決してさせなかった!捕虜として名誉ある待遇を命に代えてでも保障する。いや、そうしたかった」

敵とはいえ、悲惨な目に遭っている(はずの)少女に同情しているのだろうか?

ちょっと違う。

「シホ司令をいいようにもてあそぶとはなんとうらやま……いや許せん!
彼女は気丈で誇り高い女性だから、どんなに陵辱され、汚されても涙一つ流さないだろう!
だが!『こんな奴らに私の純潔を奪われるなんて……』と心の中で泣きじゃくっているに違いない!い、いや!それはそれで萌えっ!!」

そう、シホ萌えだったのである。

「……おい、メガネ」
隣にいた男が、ぽつりと言う。
しかし司令員の耳には入っていないようだ。

「北京開放の暁には、シホ司令を汚した悪魔どもを一人残さず処刑してやる!!ぜったいにゆるさーん!」
「……まあ、気持ちはわからんでもないが、メガネ、ちょっと返事しろ」
隣にいた男は頭を抱えたくなった。周りの部下どもが困惑した表情でこっちを見ている。


「そして私は彼女に優しくこう言うんだ。『何も心配しなくていい。これからは私が守ってあげるからね』きっと傷付いた彼女の心に響くに違いない!彼女は今まで抑えていた感情のたがが外れて私の胸にすがりついて」

司令員の妄想は肥大を続ける。
脳みそお花畑ってこういう状態のことか。
隣にいた男……中央軍事委員会主席は頭痛がしてきた。

「そ、それから……『司令員殿、どうか私をなぐさめてくれ……』とか言って体を委ねて来たりしちゃったりして!?」

業を煮やした主席は、なにやらひょうたんのような物を取り出し、司令員に向けた。

「おい!メガネ!!」
「え、主席殿ってうわー!?」

司令員はみるみるひょうたんに吸い込まれていった。

「……我が人民解放軍に下品な男は必要ない」
 一度言ってみたかったんだこの台詞。ま、ちょっと頭を冷やさせてやるか。
 主席はほっと一息を着いた。

「しゅ、主席それは?!」
「オシオキボックスチャイナバージョンとかいう、日本語で『懲罰』、英語で『箱』という意味の単語のつながったやつだ」
政治委員に、主席は得意げに説明した。
「はあ……そんなもの、どこで?」
「香港で買った」
「……なるほど」
政治委員は納得した。香港て何かそういうの有りそうだし。
posted by 蒼野青 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電算司令部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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